◆[山形市]半郷 春膨らむ(2015平成27年3月15日撮影) |
斜面を降りる光が少し暖かい。 そりゃそうだ。さっぱり雪がないんだから。 |
ニュースでは3月中旬が満開と言っていたので、さっそく来てみましたよ「まんさくの丘」。 |
「まぶしすぎるぅ。んだて、こだい綺麗な原色の色ば見んの久しぶりだものぉ」 |
ポワポワと風任せに揺れながら、か弱い花びらは慣れない大気にすがっている。 |
昨日までは曇天続き。 今日の気持を表せば、まるで北陸新幹線が開業したような気分といったらいいだろうか。 人々の心って、本当に気候に左右されるんだねぇ。 |
まんさくの丘の麓の神社を見上げる。 一直線に続く石段は、もはや滑って転ぶ心配もない。 |
小さな祠が半郷の街並みを見下ろしている。 雪の重みで押し倒された周りの草木も、やがて空に向かって伸び始めるのだろう。 |
こんな日は散歩をする人がちらほらと見える。 乾いた道路の上で軽快な足音を立てながら。 |
一冬の走行記録がいっぱい詰まっている。 |
松尾川の川面はキラキラと輝き、目を細めないとまともに見ていられない。 ドードーと流れる音は、春が来たぞーと騒いでいるようだ。 |
トタンの壁に太陽がクッキリと影を作る、パキーンとした快晴。 |
雪の下で眠っていた地面は、ようやく体温を取り戻し、イヌノフグリは小さな花弁を思いっきり空に向けている。 |
気づいたのは書体のすごさ。 なんと気持ちの乗った筆さばき。 ついでに手形はなんのため? |
「この空と花びらば待ってだっけのよねぇ」 思わず口からそんな言葉が飛び出しそう。 |
真昼の電柱は何をしたら良いかわからず、手持ち無沙汰に、それでも灯っている。 さすがに快晴の真っ昼間じゃ、俯くしかないのかも。 |
春だから秋のときほどクッキリはしてないが、月山が微笑んで見える。 柔らかな稜線を見れば、人々の心の棘が自然に抜けていきそうだ。 |
「口呼吸すね方がいいのんねが?」 「どご見でるんだ。ただ割っでしまただげだ。口なのんね」 あんまり天気が良いから、口をアポーンと開けて空を見ているのかと思った。 |
まだ葉っぱ広がるには早い。 でも枝をよく見れば、その準備は着々と進んでいるようだ。 |
蔵王で冷え切った車体は、日差しをまとってようやく暖まったと安堵しながら降りてくる。 |
山並みにはまだ雪がいじいじと残っている。 まだまだ春の空気は盆地を満たしていないが、春の勢いが強まれば雪はまもなく退散するだろう。 |
雪と通りの車が舞い上げる排気ガスに痛めつけられたトタンは、 ポロリポロリと少しずつ地面へ落ちてゆく。 |
春を告げるサンシュユの蕾から黄色いプツプツが現れた。 まるで小さなひよこが集まって餌をくれとピヨピヨ鳴いているようだ。 |
ベンチは日の当たる場所でゆっくり暖まり、 バス停の看板は、いつバスが来るんだと気をもんでいる。 |
竜山は真っ白。 地面から這い上がる春が竜山のてっぺんへたどり着くのはちょっと先。 |
「無理すんなぁ、雪がなくても走らんねぇ」 四駆だという自信があっても、タイヤが無いんじゃどうしようもない。 |
「上山町?こごは昔上山だっけの?」 そういうことを不思議がるよりも、何故昔のポンプ車がここに佇んでいるのか聞いてみたい。 |
「こっからも霞城セントラルは見えるんだな」 空は春の陽炎に揺れている。 |
「春の花って、なしてみんな黄色なんだべ?」 「水仙だべ、福寿草だべ、サンシュユだべ、それにさっき見たまんさく」 水仙が咲く前からそんなことを言うのは、捕らぬ狸の皮算用? |
「ほれ、もうちょっとだどれ。頑張れ!」 咲く瞬間は陣痛のように痛いんだろうか?といっても陣痛自体経験できないけれど。 |
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