◆[山形市・番外編]長谷堂 筍パーティ(2014平成26年5月18日撮影)
長谷堂の知人に招かれ、筍パーティが催されました。
今回はその模様をお伝えします。
もちろん、完全に内輪の写真です。
街並みはあまり掲載していません。
それでも見たい方だけご覧ください。

城山登山用のストックが退屈げに曇り空を眺めている。
長谷堂を紹介するパンフレットも眠たげだ。

筍パーティに招かれた友人たちを待つ間、綺麗に整備された城山の麓の公園でシロツメクサを見つめる。

「この子も退屈なんだべが・・・空はどんよりしてるしねぇ」

友人たちが集まった。が、一人だけまだ来ない。
「んだら待つ間、城山ば一週すっびゃあ」
「歩いだらくたびれっから車でが」

車窓から濃くなりつつある緑を楽しむ。

やっとみんなが集まり、今度は自転車乗り。
なんという脈略の無い時間の過ごし方。
でも、そんなのんびりした時間も必要だな。

長谷堂定番の光景。
城山のこんもりとした森と、のんびりした空気が気持を和らげる。

もう、みんな代わり番こで自転車乗りに夢中。
サドルはみんなのケッツの臭いを嗅ぎ分けていた。

招待宅に入ったら、窓越しに青い目の猫が不審げに見入っている。

「おまえだも食だいのが?」
「んねニャー、変てこな人ばり集またがら眺めっだんだニャー」

しばし筍と対峙する。
「どうでもいいげんと、早ぐ食うべはぁ」

「なんだて、すぐスマホで写真撮りがよ。」
といいつつあらゆるアングルから撮りまくるオレ。
今や、食べ物を食べる前にスマホへ納めるのは国民の義務と化しつつある。

「顔ばださねでぇ」
普通顔が分からないように黒い線を目に入れるものだが、割り箸で隠すなんて。

「フギャーッ、やんだずぅ」
「写真がぶれるほどの勢いで、やんだがてっどれ」

どうやらこの窓辺がお気に入りらしい。

みんなが何を見てるか知らないが、オレはとにかくツツジを撮る。

庭じゅうに花が咲き誇る。
もう、みんな写真撮りに夢中だ。

あんまりみんなが写真撮りに夢中なので、
オレも引き摺られてドウダンを撮ってみる。

お笑い三人組は、畑越しにオレを狙っている。
動物園の動物を見るような目で。

城山といえばシャガ。
みんな、何してるんだべぇという目で見ているが、オレは長谷堂に来たらシャガを撮るのだ。

興奮にてピンぼけしてしまった。
んだて、あまりにもでかいんだもの。

こんな顔でも笑ってるんだ。
招待してくれた方に聞くと、人がいっぱい来てうれしくてしょうがないらしい。

「ほっちゃ、こっちゃ、もさもさ生えっだずねぇ、すごいったら」
「スーパーさなの行ってみろ、一本何千円だがら」

なんだか背骨が痛くなる。
見上げるのも辛いが、竹はなんというしなり方!

さんざんごちそうになったあとの腹ごなしに庭を散歩させてもらったが、
腹もこなれ、再び三々五々招待宅へ。

「まだまだ若々しいずねぇ」
「人間んねよ。葉っぱがよぅ」

「こっだなちび助がサクランボだど」
まだ鼻の穴にもするっと入りそうな小ささ。

ハナミズキ越しに、そっと狙う。
というか、気づいているけれど、面倒くさいから無視してるんだろう。

相変わらず撮りまくる。
黒縁眼鏡をかけたせいか、キャリア風の女性に見えてしまう。

ワイワイがやがやの中、光を受けてひっそりと咲く。

「こごは長谷堂なんだじぇ、ヨーロッパなのんねんだじぇ」

艶やかな肌を見て、長谷堂で欧風に浸るという贅沢。
部屋では世間話の花が咲き、いつまでも散ることを知らない。
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